家庭訪問では学校についての説明は必要最低限にし、子どもの良いところを聞く、保護者や家庭の様子を感じる、学校での子どもの良いところを伝える。
学校によっては家庭訪問を廃止したところもあるようです。昔は、保護者も学校も子どものために連携するのは当たり前だと考えていたので、今よりも互いの役割を理解し尊重した関係でした。そのような中で行われた家庭訪問では、教師は学校ではわからない子どもの姿を保護者から聞くことで、そして保護者や子どもは学校だけではわからない教師の考えや姿を知ることで、親しみや信頼が生まれ、その後の指導にたいへん役立ちました。
しかし今の家庭と学校の関係は、昔と同じように連携を唱えてはいるものの、実際は保護者からの要望・要求へ学校が迅速に対応するというものになっています。家庭訪問についても、多くの保護者が家庭に来られることを迷惑だと思っている上に、学校への要望・要求や不満をぶつける機会にしようするため、教師も負担と感じるようになってしまいました。
このような状況においては、私個人としてはもはや家庭訪問は必要ないと思います。しかし学校で実施しているならやらざるを得ません。やる限りは意味のあるものにしたいと思い次のような考えで取り組みました。
①万一の時に備えて子どもの家の場所を確認する。
何かあった時にすぐ訪ねることができるようにしておくためと考えました。
②学校教育目標や学校経営方針にもとづき学級経営をしていることを簡単に説明する。
担任教師としての考えを伝える必要がありますが、家庭訪問では簡単明瞭に説明するようにしました。学級経営についての詳しいことは学級懇談会等で説明しました。
(例)本校では「明るく 元気に たくましく」という学校教育目標があります。その実現を目指して子どもたちが楽しく学校へ来て学べるような学級をつくろうと考えています。一年間よろしくお願いします。
③子どもの良いところを聞く。悪いところはあえて聞かない。
悪いところは聞かなくてもいずれわかります。子どもの良いところを指導で生かすようにするためです。これは必ず役に立ちます。
④保護者として心配なことがないか聞く。
保護者の心配を聞くことは必要です。ただ難しい問題や自分ではわからないことはその場では答えないようにしました。「学校に戻って確認してからお答えます」と伝え、管理職に相談してから答えました。
ここで大切なのことはできるだけ早く答えることです。できればその日のうちに、どんなに遅くても次の日には答えるようにしました。答えが出るのに時間がかかるとしたら、必ず「今確認しておりますので、答えが出次第連絡いたします。もうしばらくお待ちください」と、進捗状況を連絡するようにしました。
※③と④の質問はとても大切です。この2つで保護者や家庭の様子、学校に対する考え方や期待度を感じることができます。
⑤新学期から今日までに教師が気づいた子どもの良いところを伝え、これからの期待を伝える。
良いところについてはできるだけ具体的な場面をあげて伝えるべきです。
(例)A君は、清掃の時誰よりも早く清掃場所に行って仕事を始めています。A君は他の子どもたちの立派な見本となってくれますので、ご家庭でもご協力と励ましをお願いします。
以上の5点を心がけました。家庭訪問は短時間なので、そこで聞いたことや教師が感じたことがすべて正しいとは言えませんが、その後の指導には何らかの形で役立ちました。
家庭訪問の時間は一般的に10分~15分くらいだと思います。私はその時間内に必ずおさめるように気を付けました。早く終わってしまったからといって時間いっぱい居るようなことはせず、用件が済んだら終わりにしました。その場合は移動時間で調整して、次のお宅にも時間通りにつくようにしました。万一遅くなった場合は、必ずその旨を連絡しました。
その他の訪問時のマナーや注意等は、学校や校長の考え方によって違います。着任したばかりの学校では、しっかり確認するようにしました。
学校にはその時はとても意味のあったことでも、時代とともに不必要になることがたくさんあります。不必要なことだと思っても、しっかりと意味づけをして取り組むことは無駄にはなりません。
しかし今の家庭と学校の関係は、昔と同じように連携を唱えてはいるものの、実際は保護者からの要望・要求へ学校が迅速に対応するというものになっています。家庭訪問についても、多くの保護者が家庭に来られることを迷惑だと思っている上に、学校への要望・要求や不満をぶつける機会にしようするため、教師も負担と感じるようになってしまいました。
このような状況においては、私個人としてはもはや家庭訪問は必要ないと思います。しかし学校で実施しているならやらざるを得ません。やる限りは意味のあるものにしたいと思い次のような考えで取り組みました。
①万一の時に備えて子どもの家の場所を確認する。
何かあった時にすぐ訪ねることができるようにしておくためと考えました。
②学校教育目標や学校経営方針にもとづき学級経営をしていることを簡単に説明する。
担任教師としての考えを伝える必要がありますが、家庭訪問では簡単明瞭に説明するようにしました。学級経営についての詳しいことは学級懇談会等で説明しました。
(例)本校では「明るく 元気に たくましく」という学校教育目標があります。その実現を目指して子どもたちが楽しく学校へ来て学べるような学級をつくろうと考えています。一年間よろしくお願いします。
③子どもの良いところを聞く。悪いところはあえて聞かない。
悪いところは聞かなくてもいずれわかります。子どもの良いところを指導で生かすようにするためです。これは必ず役に立ちます。
④保護者として心配なことがないか聞く。
保護者の心配を聞くことは必要です。ただ難しい問題や自分ではわからないことはその場では答えないようにしました。「学校に戻って確認してからお答えます」と伝え、管理職に相談してから答えました。
ここで大切なのことはできるだけ早く答えることです。できればその日のうちに、どんなに遅くても次の日には答えるようにしました。答えが出るのに時間がかかるとしたら、必ず「今確認しておりますので、答えが出次第連絡いたします。もうしばらくお待ちください」と、進捗状況を連絡するようにしました。
※③と④の質問はとても大切です。この2つで保護者や家庭の様子、学校に対する考え方や期待度を感じることができます。
⑤新学期から今日までに教師が気づいた子どもの良いところを伝え、これからの期待を伝える。
良いところについてはできるだけ具体的な場面をあげて伝えるべきです。
(例)A君は、清掃の時誰よりも早く清掃場所に行って仕事を始めています。A君は他の子どもたちの立派な見本となってくれますので、ご家庭でもご協力と励ましをお願いします。
以上の5点を心がけました。家庭訪問は短時間なので、そこで聞いたことや教師が感じたことがすべて正しいとは言えませんが、その後の指導には何らかの形で役立ちました。
家庭訪問の時間は一般的に10分~15分くらいだと思います。私はその時間内に必ずおさめるように気を付けました。早く終わってしまったからといって時間いっぱい居るようなことはせず、用件が済んだら終わりにしました。その場合は移動時間で調整して、次のお宅にも時間通りにつくようにしました。万一遅くなった場合は、必ずその旨を連絡しました。
その他の訪問時のマナーや注意等は、学校や校長の考え方によって違います。着任したばかりの学校では、しっかり確認するようにしました。
学校にはその時はとても意味のあったことでも、時代とともに不必要になることがたくさんあります。不必要なことだと思っても、しっかりと意味づけをして取り組むことは無駄にはなりません。