生徒指導上の問題や、どうしても緊急に集会をしなければならない時、集会の終わりに目的とは関係のない連絡をする教師がいる。教師が集会の目的や方法を共通理解していなければ、集会は無意味になる。
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学校ではいろいろな集会が開かれます。特に生徒指導上の問題があった時などに開く集会では、子どもたちへの伝え方をよく考えないと集会が無意味なものになってしまいます。
ほとんどの場合、子どもたちに大切な話をする集会というのは、学年主任や生活指導の先生、時には管理職など、代表となる教師が話をすることが多いものです。
もっともよくないのは、司会役の教師が集会の終わりに「先生方、他に何かありますか」と言って、代表で話をする教師以外の者が集会とは関係のない連絡などをすることです。子どもたちが集まった機会を利用して一斉に連絡をしたい教師の気持ちもわからなくはありませんが、やるべきではありません。
大切な集会では、子どもたちにもっとも伝えたい内容だけを話して終わるべきです。そして、代表の教師の話が終わったら教室へ戻り、学級担任が集会の仕上げをするのです。もちろんどのように仕上げるのかは、事前に教師間でしっかり話し合い、目的や方法などを共通理解しておく必要があります。集会の終わりに関係のない連絡をする教師がいるのは、それができていないということです。
学校におけるすべての教育活動は、教師が子どもの成長のために知恵をしぼって取り組んでいます。全国どこの学校でも例外はないと思います。それを意味のあるものにできるかどうかは、教師が目的や方法を共通理解しているか否かにかかっていると言っても過言ではありません。