教師という仕事は、先に生まれてきた者としての「先生」という立場で自分の人生経験から得たことを子どもたちに教えて育てる一面と、「教師」という立場で専門的な知識や技能を子どもたちに教えて育てる一面をあわせもっている。どちらも生徒のよりよい成長には必要である。
どこの学校に転任しても、一番最初に大変だと思ったのが、チャイム席を守らせることでした。特に、時間のけじめがない学校や、組織的に生徒指導に取り組んでいない学校などに行くと、本当にこれは大変でした。
私は、生徒に時間のけじめを身に付けるためにいつも次のように取り組んでいました。
①時間のけじめは、社会に出た時にとても大切であることを教える。
・自分の体験や、人から聞いたもので、できるだけ具体的な例を示すようにしました。
②必ず生徒よりも先に教室へ行き、チャイムと同時に授業をはじめ、チャイムと同時か前に終わるようにする。
・簡単なようですが、毎回これをやるのは、私もとても大変でした。皆さんの苦労がよくわかります。
・授業の始まりをしっかりさせるなら、授業の終わりもきちんとしなくてはいけないと思いました。時間で始まり時間で終わることに努めました。
③私が遅れてしまった場合は、遅れた理由をきちんと説明し、しっかりあやまる。
・急な打ち合わせがあった、急にお客さんが来た、生徒指導があったなど、仕方ない事情があったとしても、差しさわりのない範囲で生徒に事情を説明し、遅れたことを謝りました。
・生徒にあやまる時は、言い訳がましくならないよう、誠意を持って、潔く、簡潔に、さわやかに、という態度を心がけました。
振り返ってみると、③がとても効果的だったと思います。
私たちは、「時間に遅れたり、遅刻をしてはいけない」と教えます。これは、もちろん一番大切なことです。でも、万一遅れてしまった時は、「どのような行動や態度をすればよいのか」ということを教えることも、子どもたちが社会に出た時に役に立つと思ったのです。
つまり、何かを失敗してしまった時に、それを取り返す方法を教えようとしたわけです。 そして、私自身が見本となって教える必要があるとも考えました。このように指導をしはじめたところ、だんだん時間に遅れる生徒は少なくなっていきました。
このようなことは、親や家庭で教えるべきだと多くの教師が片付けてしまいがちですが、生徒にとって最も身近な大人であり他人である我々が、人生の先輩(先に生まれてきた者=先生)として、教えてやることが必要だと私は思うのです。
どのように教えるかは、先生方の経験や生徒の実態、学級担任、教科担任、顧問など、生徒とのかかわり方によって様々な場面でのやり方があると思います。「それぞれの立場で」教えるのです。
そして、それぞれの立場でどのように教えればいいかを考えるのは、「先生」ではなく「教師」です。
私は、生徒に時間のけじめを身に付けるためにいつも次のように取り組んでいました。
①時間のけじめは、社会に出た時にとても大切であることを教える。
・自分の体験や、人から聞いたもので、できるだけ具体的な例を示すようにしました。
②必ず生徒よりも先に教室へ行き、チャイムと同時に授業をはじめ、チャイムと同時か前に終わるようにする。
・簡単なようですが、毎回これをやるのは、私もとても大変でした。皆さんの苦労がよくわかります。
・授業の始まりをしっかりさせるなら、授業の終わりもきちんとしなくてはいけないと思いました。時間で始まり時間で終わることに努めました。
③私が遅れてしまった場合は、遅れた理由をきちんと説明し、しっかりあやまる。
・急な打ち合わせがあった、急にお客さんが来た、生徒指導があったなど、仕方ない事情があったとしても、差しさわりのない範囲で生徒に事情を説明し、遅れたことを謝りました。
・生徒にあやまる時は、言い訳がましくならないよう、誠意を持って、潔く、簡潔に、さわやかに、という態度を心がけました。
振り返ってみると、③がとても効果的だったと思います。
私たちは、「時間に遅れたり、遅刻をしてはいけない」と教えます。これは、もちろん一番大切なことです。でも、万一遅れてしまった時は、「どのような行動や態度をすればよいのか」ということを教えることも、子どもたちが社会に出た時に役に立つと思ったのです。
つまり、何かを失敗してしまった時に、それを取り返す方法を教えようとしたわけです。 そして、私自身が見本となって教える必要があるとも考えました。このように指導をしはじめたところ、だんだん時間に遅れる生徒は少なくなっていきました。
このようなことは、親や家庭で教えるべきだと多くの教師が片付けてしまいがちですが、生徒にとって最も身近な大人であり他人である我々が、人生の先輩(先に生まれてきた者=先生)として、教えてやることが必要だと私は思うのです。
どのように教えるかは、先生方の経験や生徒の実態、学級担任、教科担任、顧問など、生徒とのかかわり方によって様々な場面でのやり方があると思います。「それぞれの立場で」教えるのです。
そして、それぞれの立場でどのように教えればいいかを考えるのは、「先生」ではなく「教師」です。